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【材料】トラスト・テック---今期の業積見通しを上方修正、自律成長とM&Aの両輪で年率20%以上の成長を目指す


トラスト・テック<2154>はメーカーの製品開発や製造工程に技術者や技能社員を派遣。開発の請負や受託も手掛けている。メーカーの研究・開発や試作・実験などに関する技術系領域の売上高が7割強を占め、メーカーの加工・組立や仕上げ・検査などに関する製造系領域の売上高が残りの3割弱を占める。売上高を顧客別に見ると、輸送用機器メーカーや半導体製造装置メーカーなどが多い。香港にも拠点を有し、中国とインドネシア等の東南アジアにおける人材紹介を展開している。

2月12日に発表した2016年6月期第2四半期累計決算は、技術者に対する人材ニーズが高い状況が続いたことに加え、2015年に子会社化した3社の上乗せもあり、売上高が前年同期比46.7%増の145.45億円、営業利益が同69.0%増の11.07億円と好調。期初計画に対してもそれぞれ7.95億円、2.84億円上回った。第2四半期までの業積が好調に推移したことを受け、2016年6月期業積見通しの上方修正も発表。2016年6月期の売上高を従来の285.00億円→300.00億円(前期比44.1%増)、営業利益を23.00億円→25.00億円(同56.5%増)にそれぞれ引き上げた。

同社は昨年8月に中期経営計画を発表。自律成長とM&Aによって「年率20%以上の成長スピード維持」と「連結営業利益率10%の達成」を目指す。高水準の採用ベースを維持して既存事業で高い成長率を実現するともに、これまでにグループ化したIT・ソフトウェア関連の会社の成長を加速させ、技術系領域を中心に業容の拡大を図る。また、今後も技術系領域では積極的にM&Aを実施していく考えだ。

なお、同社は4月1日付で普通株式1株につき2株の割合を持って分割することを発表している。

《TN》

 提供:フィスコ

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