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【市況】前場に注目すべき3つのポイント~期末株価を意識した売買への思惑から底堅さが意識されよう


31日前場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。

■株式見通し:期末株価を意識した売買への思惑から底堅さが意識されよう
■外資系証券の注文動向:差し引き980万株の買い越し
■前場の注目材料:エボラブルアジア<6191>、PRTIMES<3922>が新規上場


■期末株価を意識した売買への思惑から底堅さが意識されよう

31日の日本株市場は、買い先行の展開となろう。30日の米国市場は、NYダウが4日続伸となった。ADP雇用報告が予想を上振れたことで、週末発表される雇用統計にも強気の見方が広がったが、早期利上げの可能性は低いとの思惑から、終日堅調な展開となった。シカゴ日経225先物清算値は大阪比45円高の16985円だった。

シカゴ先物にさや寄せする格好から、日経平均は前日の200円超の下げに対する自律反発が意識される。ただし、前日のイエレンFRB議長発言を受けた利上げ観測の後退が引き続き材料視されており、円相場は1ドル112円半ばでの推移をみせている。相次ぐハト派発言によって米利上げ観測が後退しており、ドル高の修正が意識されるなかで上値を追いづらい状況。

一方で、政策期待による押し目買い意欲が強いほか、年度末に伴う期末株価を意識した売買への思惑等から、下値の堅さは意識されやすいと考えられる。日経平均は昨日の下げで価格帯別出来高の膨らんでいる16900-17100円レベルを割り込み、戻り待ちの売り圧力が警戒されやすいだろうが、17000円処での推移が意識されそうだ。物色については名実共に新年度相場入りを控え、政策に絡んだテーマ株などへの物色が強まることが考えられる。



(株式部長・アナリスト 村瀬智一)


■外資系証券の注文動向:差し引き980万株の買い越し

朝の外資系証券5社経由の注文状況は、売り900万株、買い1880万株、差し引き980万株の買い越しとの観測。なお、直近5日分の注文動向は以下の通り。

3月24日(木):460万株の売り越し
3月25日(金):80万株の売り越し
3月28日(月):350万株の買い越し
3月29日(火):220万株の売り越し
3月30日(水):430万株の売り越し

■前場の注目材料

・NYダウ上昇(17716.66、+83.55)NY原油(38.32、+0.04)
・米ADP民間雇用者数、市場予想上回る
・政府目標、訪日客、20年に4000万人
・エボラブルアジア<6191>が東証マザーズに新規上場
・PRTIMES<3922>が東証マザーズに新規上場



☆前場のイベントスケジュール

<国内>
・08:50 対内対外証券売買(先週)


<海外>
・特になし

《SY》

 提供:フィスコ

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