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【市況】概況からBRICsを知ろう~ブラジル株式市場は続落、2月失業率が8.2%まで上昇したこと等を受けて経済活動の縮小への懸念


【ブラジル】ボベスパ指数 49690.05 -2.59%
23日のブラジル株式市場は続落。主要指標のボベスパ指数は前日比1320.15ポイント安(-2.59%)の49690.05で取引を終えた。51004.57から49490.73まで下落した。指数構成銘柄での値上がりは10、値下がりは50、変わらず1であった。

この日発表のブラジルの2月失業率が8.2%まで上昇したことや、3月拡大消費者物価指数(IPCA-15)が前月比+0.43%まで急低下したことを受けて、経済活動の縮小継続への懸念がブラジル株を圧迫したもよう。また、NY原油先物が続落したことも(一時前月比1.78ドル安)、売り圧力になった。

【ロシア】MICEX指数 1879.89 -1.24%
23日のロシア株式市場は続落。主要指標のMICEX指数は、前日比23.58ポイント安(-1.24%)の1879.89で取引を終了した。1906.38から1869.32まで下落した。

米国内の原油在庫が大幅に増加したことを受けて、ブレント原油先物が大きく下落し(一時前日比1.23ドル安)、ロシア株を強く圧迫した。欧州株式市場では、独英が小幅反発したほかは、続落しており、また、米株が下落スタートしたこともロシア株への売り圧力になった。

【インド】SENSEX指数 25337.56 +0.03%
23日のインドSENSEX指数はおおむね横ばい。前日比7.07ポイント高(+0.03%)の25337.56、ナショナル証券取引所の主要50社株価指数ニフティは同1.60ポイント高(+0.02%)の7716.50で取引を終えた。

一方、利下げ期待が高まっていることが引き続き支援材料となった。バンク・オブ・アメリカ/メリルリンチ(BOA/ML)は最新リポートで、インド準備銀行(中央銀行)が4月5日の金融政策決定会合で25bp(ベーシスポイント)の利下げ、17年度(18年3月まで1年間)に50bpの利下げを実施すると予測した。インフレ率の落ち着きに加え、昨年10-12月期の成長率が4.6%まで鈍化し、同行予想の7-7.5%を大幅に下回ったと指摘した。

【中国本土】上海総合指数 3009.96 +0.35%
23日の上海総合指数は小幅に値上がり。主要指標の上海総合指数は前日比10.60ポイント高(+0.35%)の3009.96ポイントと反発した。

戻り待ちの売りをこなして上昇する。指数は今週初めまで急ピッチに上昇していたため、相場の過熱感が意識されマイナス圏に沈む場面がみられたものの、引けにかけて買いの勢いが再び増した。信用取引規制の緩和で、投資資金の流入が加速するの期待が続いている。中国人民銀行(中央銀行)の資金供給も相場を下支え。人民銀は今週、リバースレポを通じ、連日で市中に資金を供給した。3日間の供給額は累計で2900億人民元に上る。今週の期日到来分は累計2000億人民元にとどまるため、現時点でも900億人民元の供給超となる。

《CS》

 提供:フィスコ

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