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【経済】米利上げ、国際情勢は無視できない


 報道によると、米シカゴ地区連銀のエバンズ総裁は22日に行われた講演で「先週の米連邦公開市場委員会(FOMC)でインフレ率が目標とする2%に向かって上昇していると自信を深めるまで利上げを待つとの姿勢を示したことは適切だった」との見方を示した。しかしながら、講演内容はハト派寄りではなかったとの見方が多く、ドル買い材料となった。

 市場関係者の間では、インフレ率が2%レベルに向けてゆるやかに上昇していく可能性が高いとすれば、4月か6月に追加利上げが決定されることは不自然ではないとの見方が増えているようだ。

 ただし、国際情勢の急激な変化は米金融政策に大きな影響を及ぼす可能性がある。ベルギーでの連続爆破テロは、英国のEU離脱の可能性を高める一因になるとの見方や欧州経済の悪化につながるとの懸念が浮上している。今回の事件は金融市場の不確実性を高めるリスクがあることから、金融市場の当面の反応を注意深く観察する必要がありそうだ。
《MK》

 提供:フィスコ

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