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【通貨】今日の為替市場ポイント:ドル・円は112円台で推移か、リスク回避の円買い一巡でドル続伸の可能性


22日のドル・円は、東京市場では112円21銭から111円68銭まで下落。欧米市場でドルは一時111円38銭まで売られた後に112円49銭まで反発し、112円36銭で取引を終えた。

本日23日のドル・円は112円台で推移か。ベルギーでの連続爆破テロを嫌気したリスク回避的な円買いは一巡しており、新たなドル売り材料が提供されない場合、ドルは112円台後半まで戻す可能性がある。

報道によると、米シカゴ地区連銀のエバンズ総裁は22日に行われた講演で「先週の米連邦公開市場委員会(FOMC)でインフレ率が目標とする2%に向かって上昇していると自信を深めるまで利上げを待つとの姿勢を示したことは適切だった」との見方を示した。しかしながら、講演内容はハト派寄りではなかったとの見方が多く、ドル買い材料となった。


市場関係者の間では、インフレ率が2%レベルに向けてゆるやかに上昇していく可能性が高いとすれば、4月か6月に追加利上げが決定されることは不自然ではないとの見方が増えているようだ。

ただし、国際情勢の急激な変化は米金融政策に大きな影響を及ぼす可能性がある。ベルギーでの連続爆破テロは、英国のEU離脱の可能性を高める一因になるとの見方や欧州経済の悪化につながるとの懸念が浮上している。今回の事件は金融市場の不確実性を高めるリスクがあることから、金融市場の当面の反応を注意深く観察する必要がありそうだ。

《SY》

 提供:フィスコ

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