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【通貨】今日の為替市場ポイント:ドル・円は112円前後で推移か、米早期利上げの思惑でリスク選好的な円売りが増える可能性


21日のドル・円は、東京市場では111円22銭から111円60銭で推移。欧米市場でドルは111円98銭まで上昇し、111円95銭で取引を終えた。

本日22日のドル・円は112円前後で推移か。米早期追加利上げの可能性は残されていることや米国株高を意識して、リスク選好的な円売りがやや優勢となる可能性がある。

報道によると、米アトランタ地区連銀のロックハート総裁は21日、「米経済には十分な勢いがあり、今後数回中の米連邦公開市場委員会(FOMC)で追加利上げの措置を講じることを正当化する。早ければ4月のFOMC会合で利上げが実施される可能性もある」との見方を示した。また、サンフランシスコ地区連銀のウィリアムズ総裁はMNIとの会見で早ければ4月に追加利上げが実施される可能性があるとの見方を示した。

2016年のFOMCメンバーにアトランタ、サンフランシスコの地区連銀総裁は含まれていないが、市場関係者の間でも「米国経済には勢いがあり、早い時期に利上げを実施しても問題にならない」との見方は少なくないようだ。

ただし、一部の市場関係者は、米国が早い時期に利上げを行った場合、新興諸国や欧州の経済情勢が再び悪化し、金融市場の不確実性は急激に高まるのではないか?と懸念している。このため、4月に利上げを行う場合、主要国の中央銀行に利上げの意思があることを明確に伝える必要があり、市場にとってサプライズとなる利上げは望ましくないとの声が聞かれている。

《SY》

 提供:フィスコ

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