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【市況】18日の香港市場概況:ハンセン0.82%高と続伸、テンセントの上げ目立つ


18日の香港市場は値上がり。主要50銘柄で構成されるハンセン指数が前日比167.82ポイント(0.82%)高の20671.63ポイント、本土企業株で構成されるH株指数が109.18ポイント(1.24%)高の8883.01ポイントとそろって続伸した。ハンセンは約2カ月半ぶりの高値を回復している。売買代金は928億4100万香港ドルに拡大した(17日の売買代金は706億7000万香港ドル)。

内外株高で投資家のセンチメントが上向く。米景気指標の改善や原油相場の持ち直しなどで、昨夜の米株が続伸した流れを継いでいる。本土株の上げ幅拡大につれ、香港の各指数も中盤から買いの勢いを強めた。主要企業の決算発表が本格化するなか、業績動向を材料にした物色もみられる。

ハンセン指数の構成銘柄では、中国のインターネットサービス大手、騰訊HD(テンセント・ホールディングス:700/HK)が3.7%高と上げが目立つ。昨日引け後に公表された通期決算の内容が好感された。純利益は288億600万人民元(前年比21.0%増)と過去最高を更新した。なかでもオンライン広告部門の好調が材料視されている。同社株は指数寄与度が大きいため、1銘柄だけで指数を79.78ポイント押し上げた。マカオのカジノ株も急伸。銀河娯楽集団(ギャラクシー・エンターテインメント:27/HK)が9.6%高、金沙中国(サンズ・チャイナ:1928/HK)が7.1%高で引けた。

H株発電セクターも買われる。風力発電で中国最大手の龍源電力集団(916/HK)が6.9%高、原子力発電所運営で中国最大手の中国広核電力(CGNパワー:1816/HK)が5.5%高、火力発電などの華能国際電力(902/HK)が2.9%高と値を上げた。電力消費量の伸びが今年2月に加速したことが好感されている。

本土株高を追い風に、H株証券セクターも物色される。中信証券(6030/HK)が4.5%高、広発証券(1776/HK)と海通証券(6837/HK)がそろって3.3%高、華泰証券(HTSC:6886/HK)が1.5%上昇した。

【亜州IR】

《SY》

 提供:フィスコ

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