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【市況】<週末コメント> ─ 来週の相場展望 ─ 2016年3月18日

 今週の日経平均終値は16724円81銭、前週末比214円06銭安でした。

 今週の日経平均は一時的に2月安値以後の戻り高値を更新する場面がありましたが、円高の動きに押され、週間ベースでは2週連続安となってしまいました。先週に続いての週足陰線は1万7000円台での上値つかえを意味し、さらに出来高が減る状況では戻り一服感が強まっているともいえます。1万7000円台前半はちょうど下降してくる13週移動平均線にも上値を遮られ、出来高の増加なくしては上抜けない格好にもなっています。株価トレンドを一気に上向かせるにはやはり円安トレンドの復活が欠かせないようですが、今週の日米の金融政策会合ではむしろ円高・ドル安を後押しするような結果となり、日本市場としては今しばらく円高圧力に耐えながらの相場展開を強いられそうです。もっとも、円高が再び1ドル=110円台まで進展した割に、足元の日経平均は1万6000円台後半を維持するなど、2月の時に比べれば値保ちはかなりよくなっています。110円までの円高なら織り込んだということなのでしょう。今のところ材料面で日経平均を大きく引上げそうなものは見当たりませんが、全体としては2月安値以降の日柄調整局面にあると捉え、下値をじっくり見極めながら次なる買い場を探す局面とみています。来週は下値が25日移動平均線(1万6497円)を維持するかがひとつのポイントとなるでしょう。(ストック・データバンク 編集部)

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