市場ニュース

戻る
 

【市況】東京株式(大引け)=211円安、円高進行でリスク回避売り続く

 18日の東京株式市場は、為替の円高が嫌気され終始売り優勢の展開だった。日経平均は一時下げ幅を300円強に広げたが、大引けは買い戻されやや下げ渋った。

 大引けの日経平均株価は前日比211円57銭安の1万6724円81銭と4日続落。東証1部の売買高概算は22億9580万株、売買代金概算は2兆4504億8000万円。値上がり銘柄数は555、対して値下がり銘柄数は1283、変わらずは108銘柄だった。

 きょうの東京市場は急速に進む円高がリスク回避の売りを呼び、下値模索の展開を強いられた。米国株市場では前日までNYダウが5日続伸と好調に推移しているほか、WTI原油先物価格が今年初めて1バレル=40ドル台に乗せるなど底入れ基調にある。しかし、株価と連動性の高い為替市場でドル売りが進行したことが、逆風材料となった。一時1ドル=110円台に入る円高を受け、輸出主力株中心に業績面への影響が懸念され、下げが助長された。ただ、3連休前で売り方もショートポジションを積み上げることにリスクが意識される場面で、引けにかけて手仕舞いの買い戻しが入り、日経平均は後場終盤に下げ幅を縮小した。

 個別では、トヨタ自動車<7203>、富士重工業<7270>など自動車株が売られ、小野薬品工業<4528>も安い。村田製作所<6981>も下落した。セイコーエプソン<6724>が大幅安、日機装<6376>、SUMCO<3436>などの下げも目立っている。リゾートトラスト<4681>も下押した。

 一方、JUKI<6440>が大幅高、日本海洋掘削<1606>、タクマ<6013>なども大きく上値を追った。芝浦メカトロニクス<6590>、イーレックス<9517>が買われ、コロプラ<3668>、ディー・エヌ・エー<2432>、ネットワンシステムズ<7518>なども物色人気に。オカモト<5122>も高い。


出所:株式経済新聞(株式会社みんかぶ)

最終更新日:2016年03月18日 15時59分

株探からのお知らせ

    日経平均