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【市況】概況からBRICsを知ろう~ロシア株式市場は反発、金利予測を受けて、年内の利上げペースが緩やかになるとの観測が浮上


【ブラジル】ボベスパ指数 50913.79 +6.60%
17日のブラジル株式市場は続伸。主要指標のボベスパ指数は前日比3150.36ポイント高(+6.60%)の50913.79で取引を終えた。47770.46から51268.15まで上昇した。指数構成銘柄での値上がりは57、値下がりは4、変わらず0であった。

ルラ前大統領の入閣に絡み、通話記録公開でルセフ大統領の画策にまた疑惑の目が向けられていることや、連邦裁判所が前大統領の任命を差し止める命令を出したとの報道を好感。ルセフ大統領の弾劾審議入りになれば退陣(政権交代)につながるとの期待感が浮上し、ブラジル株を大きく押し上げたもよう。

【ロシア】MICEX指数 1890.79 +1.05%
17日のロシア株式市場は反発。主要指標のMICEX指数は、前日比19.59ポイント高(+1.05%)の1890.79で取引を終了した。一時1900.12まで上昇した後、いったん1874.39まで下落した。

前日の取引終了後に発表された米連邦公開市場委員会(FOMC)の声明、金利予測を受けて、年内の利上げペースが緩やかになるとの観測が浮上。(ドル安もあり)鉱物・資源価格が上昇し、新興国で株高になった展開にロシア株も追随した。ブレント原油先物が41ドル台まで続伸したことや、ロシアの2月鉱工業生産の上昇転換も好感された。

【インド】SENSEX指数 24677.37 -0.02%
17日のインドSENSEX指数は小動き。前日比5.11ポイント安(-0.02%)の24677.37、ナショナル証券取引所の主要50社株価指数ニフティは同13.80ポイント高(+0.18%)の7512.55で取引を終えた。

堅調な値動きを示した後は終盤に売りに押された。米連邦公開市場委員会(FOMC)声明でハト派的だったことを受け、インドからの資金流出懸念がやや後退。また、この日のアジアの主要な株式市場が底堅い展開を示していることも好感された。

【中国本土】上海総合指数 2904.83 +1.20%
17日の上海総合指数は値上がり。主要指標の上海総合指数は前日比34.40ポイント高(+1.20%)の2904.83ポイントと5日続伸した。約1週ぶりに心理的節目の2900ポイント台を回復している。

金融緩和の期待が強まる。資金供給ツールの一つ「中期流動性ファシリティ(MLF)」に関して、中国人民銀行(中央銀行)が近く金利を0.25ポイント引き下げるとの観測が浮上するなか、「政策金利引き下げの前兆」と指摘する声が市場関係者の間からきかれた。全国人民代表大会(全人代、国会に相当)が16日閉幕し、李克強首相が16年成長目標の達成に自信を示したことも好材料。政府高官がマーケットの先行きを楽観したことで、下値不安が薄らいだ。指数は戻り待ちの売りに押される場面がみられたものの、中盤から買いの勢いが再び優勢となっている。

《CS》

 提供:フィスコ

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