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【特集】飯野海運 Research Memo(13):海運業と不動産業を両輪に永続的な安定成長を目指す


■中期成長戦略

飯野海運<9119>の中長期ビジョンとしては、海運業と不動産業を両輪に永続的な安定成長を目指している。

2014年4月策定した中期経営計画「STEP FORWARD 2020」では、経営目標値(2014年4月24日時点)として2017年3月期売上高102,000百万円、営業利益10,000百万円(海運6,000百万円、不動産4,000百万円)、経常利益8,500百万円、当期純利益8,400百万円を掲げている。想定の為替レートは1米ドル=100円、燃料油価格は570ドル/MTである。

また長期的には2021年3月期売上高120,000百万円、営業利益15,000百万円(海運11,000百万円、不動産4,000百万円)を目指している。

重点強化策は、差別化による競争力強化、国際ネットワークの強化、安定収益基盤のさらなる強化、そして基盤整備項目は、情報共有の緊密化と有効活用、リスク管理の強化徹底、人事制度改革と組織運営強化、グループITインテグレーション、安全の徹底と環境負荷低減への取り組みとしている。

海運業では、中東積海上輸送サービスへの取り組み強化、北米発シェールガス由来の物流の変化への対応、海外展開の加速、競争力のある船隊の整備、ケミカルタンカーのワールドワイドプレーヤーとしての地位確立などを推進する。不動産業では、ターゲットエリア内への資産集約、既存ビルの再開発、資産入れ替えの検討などで、資産価値の極大化や収益性の向上を目指す方針だ。

なお海運業の2017年3月期末グループ運航船舶数は、オイルタンカー5隻、ケミカルタンカー45隻、ドライバルクキャリア22隻、LNGキャリア13隻、LPGキャリア36隻(うち大型LPGキャリア6隻)の合計121隻としている。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 水田 雅展)

《HN》

 提供:フィスコ

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