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【特集】飯野海運 Research Memo(10):16/3月期通期は特別損失計上で当期純利益は減益だが、営業・経常増益予想


■業績動向

飯野海運<9119>の2016年3月期通期の連結業績予想(2016年1月29日時点)は、売上高が2015年3月期比4.2%減の96,000百万円、営業利益が同2.7%増の8,200百万円、経常利益が同11.2%増の8,000百万円、当期純利益が同4.1%減の5,000百万円としている。

ドライバルクキャリアの市況低迷の影響で一部船舶にかかる特別損失の計上が見込まれるため、1月29日に前回予想(7月31日に増額修正)に対して当期純利益を10億円減額修正した。

しかしケミカルタンカーおよび不動産賃貸が堅調に推移するため売上高、営業利益、経常利益は2015年10月30日開示据え置き、前年度比では営業増益、経常増益である。なお第4四半期(1月-3月)以降の想定為替レートは1米ドル=115円(前回想定は1米ドル=120円)、想定燃料価格は230米ドル/MT(同320米ドル/MT)としている。

通期会社予想に対する第3四半期累計の進捗率は売上高75.5%、営業利益79.4%、経常利益82.0%、当期純利益97.2%と高水準である。為替動向が不透明だが、通期業績の会社予想には増額余地がありそうだ。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 水田 雅展)

《HN》

 提供:フィスコ

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