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【市況】東京株式(大引け)=38円安、円高進行嫌気して小幅続落

日経平均の日足チャート 「株探」多機能チャートより
 17日の東京株式市場は買い先行で始まり、日経平均株価は前引段階で230円強の上昇をみせていたが、後場に入ると急速に軟化、結局マイナス圏で引けた。

 大引けの日経平均株価は前日比38円07銭安の1万6936円38銭と小幅安で3日続落となった。東証1部の売買高概算は22億729万株、売買代金概算は2兆2618億8000万円。値上がり銘柄数は872、対して値下がり銘柄数は915、変わらずは157銘柄だった。売買代金は前場に1兆円を割り込んでいたが、後場盛り返し2兆円台はキープした。

 きょうの東京市場は、ショートポジションの手仕舞いとみられる買い戻しに高く始まったが、前場で買いが一巡し、後場は一転売りに押される展開となった。米連邦公開市場委員会(FOMC)では利上げが見送られ、今後の利上げペースも鈍化する見通しが強まったことから、外国為替市場で円高が進行した。ところが、朝方は自動車など為替感応度の高いセクターが買われ、全体相場も上昇する展開に。しかし、後場に入ると為替が1ドル=111円台まで一段と円が買われる展開となり、輸出株が値を崩し全体地合いも悪化した。下値では押し目買いも観測され、日経平均は引け際に下げ渋ったもののプラス転換には至らなかった。

 個別では、東芝<6502>が売られ、JT<2914>、キヤノン<7751>も冴えない。アイスタイル<3660>、gumi<3903>が大幅安、DMG森精機<6141>、オークマ<6103>なども下落した。GCAサヴィアン<2174>、ディップ<2379>、キューブシステム<2335>なども値を下げた。

 半面、ソニー<6758>が堅調、ダイキン工業<6367>も買いが優勢だった。マネーパートナーズグループ<8732>が大幅高に買われたほか、リョービ<5851>、井関農機<6310>も物色人気に。ナカノフドー建設<1827>が急伸、三菱化工機<6331>、アスクル<2678>の上げも目立った。

出所:株式経済新聞(株式会社みんかぶ)

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