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【市況】<マ-ケット日報> 2016年3月16日

 16日の市場は日経平均が続落。終値は前日比142円安の1万6974円で、3日ぶりに1万7000円の大台を割り込んで引けた。強含みに推移する円相場と銀行株の下げが重しとなって全般的に売りに押される1日となった。今晩の米FOMCの結果を見極めたいとする向きも多く、東証1部の出来高18億株は本年最低を記録している。

 昨日の米国市場はFOMCの利上げ見送り期待からダウ平均が小幅ながらも3日続伸した。序盤は原油安や欧州株安で100ドルほど下げる場面があったものの、FRBが景気やマーケットに配慮した政策スタンスを採るとの期待からじわりと持ち直している。ただ、買い材料が徐々に消化されてきているのも事実。FOMC後に材料出尽くしとなる可能性も考えられよう。さて、米株高にもかかわらず東京市場は本日も値下がりする軟調な展開に。円相場が強含みで推移していることに加え、本日、日銀総裁が「マイナス0.5%まで引き下げ余地がある」と国会で表明したことが銀行株売りにつながり全体の重しとなった。今晩の米FOMCを前に買い方も動きが取りにくく商いも低調。目先は1万7000円台が戻りのカベと再認識されつつある。個別ではプレイステーションVR(仮想現実)の発売(10月)が発表されソニー <6758> が上昇。一方、ホンハイによる買収が再び遅れるとの報道からシャープ <6753> が急落している。(ストック・データバンク 編集部)

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