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【経済】スタグフレーションにあえぐブラジル、反政府デモが拡大


ブラジル現地メディアによると、同国13日、ルセフ政権の交代を支持するデモが320都市で一斉に実行されたという。統計では、参加者が300万人に上り、主要都市サンパウロだけで50万人が参加したという結果が示された。政治スキャンダルに加え、スタグフレーション(景気停滞とインフレ加速が同時進行)の長期化に対する民衆の不満が高まっていることが背景にある。

ブラジル中央銀行がエコノミスト100人を対象に実施した最新調査では、2016年の成長予想が前回の-3.50%から-3.54%に下方修正された。同年のインフレ予想は前回7.59%から7.46%にやや引き下げられた。

ゴールドマン・サックス証券は最新リポートで、ブラジル経済が雇用市場や金融環境の悪化、高いインフレ率、企業在庫の増加、世帯負債率の上昇、高い税率、商品相場の下落、政情不安、消費者信頼感・企業景況感の低下などに直面していると指摘した。

《ZN》

 提供:フィスコ

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