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【市況】FOMC等を受けた海外の動向待ち【クロージング】


15日の日経平均は4日ぶりに反落。116.68円安の17117.07円(出来高概算20億9000万株)で取引を終えている。石油輸出国機構(OPEC)が16年の需要見通しを引き下げたことや、前日の300円近い上昇の反動もあり、利益確定の流れが先行した。その後は、日銀の金融政策決定会合の結果への思惑から、方向感が掴みづらい状況のなか、前日終値を挟んでのこう着が続いた。

金融政策決定会合では「金融政策の現状維持」と伝わると下げに転じ、「MRFのマイナス金利適用の除外」が伝えられると上昇に転じるなど、決定会合の結果を材料に短期筋の売買に振らされる展開。その後は、為替相場が円高に振れたこともあって利益確定の流れが続いたが、17100円処での底堅さも意識された。

セクターでは小売、情報通信、電力ガス、医薬品、パルプ紙、その他製品、空運、サービスが小じっかり。一方で、保険、鉱業、鉄鋼、非鉄金属、不動産、輸送用機器、水産農林、その他金融、海運、倉庫運輸が冴えない。規模別指数では小型株指数のみがプラスだった。

日銀の黒田総裁の会見では、マイナス金利政策について「金利面で効果が表れている」と述べた一方で、「効果の波及にはある程度期間がかかる」との見解をしめしている。為替市場での大きな反応はみられておらず、FOMC等を受けた海外の動向待ちといった展開になりそうだ。また、原油相場の下落影響もあったため、リバウンドをみせてくることが出来るかが注目されるだろう。

テクニカル面では、価格帯別売買高では16900-17100円レベルの商いが膨らんでいる水準での攻防。17100円処を支持線として機能させることができれば、2月戻り高値は通過点になろう。また、一目均衡表では雲下限の攻防であるが、抵抗として意識されやすいところであり、想定内の一服。明日は雲下限が17225円辺りに切り下がりをみせてくるため、雲下限を捉えてくるかが注目される。

《AK》

 提供:フィスコ

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