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【特集】ホットリンク Research Memo(4):本業ベースの収益性については悪化しているわけではない


■業績動向

(2)財務状況

ホットリンク<3680>の2015年12月末の財務状況を見ると、流動資産は前期末比で1,977百万円減少の949百万円となった。主にEffyisの買収に伴う現預金の減少によるものとなっている。また、非流動資産は前期末比3,446百万円増加の3,796百万円となった。Effyisの買収によってのれんが2,693百万円増加したほか、ソフトウェア開発費の資産計上により無形資産が764百万円増加したことが主因だ。この結果、総資産は前期末比1,469百万円増加の4,745百万円となった。

一方、負債合計は前期末比1,390百万円増加の3,284百万円となった。Effyisの買収費用を借入金により調達し、有利子負債が1,030百万円増加したことが主因となっている。また、資本合計は前期末比78百万円増加の1,461百万円となった。当期利益18百万円の計上により利益剰余金が増加したほか、ストックオプションの行使により資本金、資本準備金が増加した。

主要な経営指標を見ると、有利子負債の増加に伴い自己資本比率や有利子負債比率など安全性を示す指標が悪化しており、財務の健全性はやや低下している。また収益性指標を見れば、のれんの計上や金融収益の悪化によりROAが低下したほか、ROE、営業利益率なども低下している。ただ、前述したとおりEBITDAマージンはほぼ前期並みの水準で推移しており、本業ベースの収益性については悪化しているわけではない。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 佐藤 譲)

《HN》

 提供:フィスコ

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