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【材料】三菱UFJなどメガバンクが逆行高、マイナス金利打ち止め観測で買い戻し誘発

 欧州株安を受けて全体相場が軟調に推移するなか、三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>、三井住友フィナンシャルグループ<8316>、みずほフィナンシャルグループ<8411>などメガバンクが軒並み堅調な値動きで目を引く。ここ銀行株はマイナス金利環境のなかで全体相場の地合い悪を誘導するセクターだっただけに、足もとの動きは違和感も伴う。

 これについて市場では「売り方の買い戻しが主導している。長期金利が足もと上昇していることに加えて、ECB理事会では追加緩和を決定したものの、記者会見での追加利下げ打ち止め発言ともとれるドラギ総裁コメントが影響している」(国内ネット証券大手)という。

 ドラギ総裁は今後の追加利下げについて「必要になるとは思っていない」と発言しており、それよりも銀行に融資しやすい環境作りを支援する姿勢をみせた。これを受けて、「日銀の金融政策決定会合でもマイナス金利幅の拡大という政策は打ちにくくなった。金融緩和政策にも限界が生じているとの認識がにわかに広がっている」(同)という見方が強まり、収益環境の圧迫懸念を材料に投機筋の空売り対象となっていた銀行セクターを買い戻す動きが顕在化したようだ。

出所:株式経済新聞(株式会社みんかぶ)

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