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【市況】概況からBRICsを知ろう~ブラジル株式市場は反発、ブラジル中央銀行の利下げ観測などがブラジル株の買い材料になった


【ブラジル】ボベスパ指数 49571.11 +1.86%
10日のブラジル株式市場は反発。主要指標のボベスパ指数は前日比906.02ポイント高(+1.86%)の49571.11で取引を終えた。47922.39まで下落した後、49974.18まで上昇した。指数構成銘柄での値上がりは44、値下がりは17、変わらず0であった。

ブラジル中央銀行の利下げ観測、ルラ元大統領逮捕の憶測、ルセフ連立政権に離脱の動きがあることなどが、ブラジル株の買い材料になったもよう。この日は欧州中央銀行(ECB)が大規模な追加緩和を決定も、ドラギECB総裁が利下げ打ち止めを示唆し、欧米株が下落に転じたこと。また、NY原油先物も増産凍結期待の後退から下落したことで、ブラジル株の売りが先行していた。

【ロシア】MICEX指数 1884.63 +0.09%
10日のロシア株式市場は反発。主要指標のMICEX指数は、前日比1.63ポイント高(+0.09%)の1884.63で取引を終了した。1896.05まで上昇した後、いったん1875.62まで下落した。

欧州中央銀行(ECB)の追加緩和期待から欧州株が底堅い展開だった際には、ロシア株もしっかりした動きになった。その後、ECBが大規模な追加緩和を決定も、ドラギECB総裁が利下げ打ち止めを示唆し、欧州株が下落に転じたこと。ブレント原油先物が40ドル割れに下落したことで、ロシア株も一時下落した。

【インド】SENSEX指数 24623.34 -0.69%
10日のインドSENSEX指数は弱含み。前日比170.62ポイント安(-0.69%)の24623.34、ナショナル証券取引所の主要50社株価指数ニフティは同45.65ポイント安(-0.61%)の7486.15で取引を終えた。

朝方はプラス圏を回復する場面もあったが、その後はマイナス圏で推移した。中国本土市場が大幅に下落したことを受け、インド株にも売り圧力が強まった。中国の企業生産活動の低迷が継続していることが警戒されたもようだ。

【中国本土】上海総合指数 2804.73 -2.02%
10日の上海総合指数は値下がり。主要指標の上海総合指数は前日比57.83ポイント安(-2.02%)の2804.73ポイントと続落した。

前日の軟調地合いを継ぐ。指数は今月に入り戻りを試していたものの、上海総合指数の2900ポイント近辺が上値抵抗線として意識され、目先の利益を確定する売りが優勢となった。朝方公表された今年2月の物価統計に関しては、相場に関しての影響はそれほどみられない。消費者物価指数(CPI)は前年同月比で2.3%上昇(予想:1.8%上昇)し、生産者物価指数(PPI)は同4.9%低下(予想:4.9%低下)した。

《CS》

 提供:フィスコ

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