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【市況】10日の香港市場概況:ハンセン0.1%安と4日続落、朝高の後に売られる流れ


10日の香港市場は小幅に値下がり。主要50銘柄で構成されるハンセン指数が前日比11.84ポイント(0.06%)安の19984.42ポイントと4日続落、本土企業株で構成されるH株指数が21.34ポイント(0.25%)安の8420.14ポイントと3日続落した。売買代金は542億4600万香港ドルと今年最低の薄商いとなっている(9日の売買代金は568億8800万香港ドル)。

朝高の後に売られる流れ。昨夜の欧米株高や原油相場の急反発などを好感して買われたものの、引けにかけてマイナスに転じた。欧州中央銀行(ECB)理事会を今夜に控え、発表される金融政策を見極めたいとするスタンスが漂った。この日の本土株安も、相場の重荷となっている。

ハンセン指数の構成銘柄では、香港コングロマリットの九龍倉集団(ワーフ・ホールディングス:4/HK)が6.0%安、香港を基盤とする航空大手の国泰航空(キャセイ航空:293/HK)が4.0%安、中国政府系インベストメント会社の中国中信(CITICリミテッド:267/HK)が2.3%安と下げが目立っている。九龍倉集団については、同社が9日発表した通期決算に関し、業績をめぐるマイナス材料がまだ株価に織り込まれていないと一部ブローカーが指摘したことを嫌気した。中国中信に関しては、同社がオーストラリアの鉄鉱石開発プロジェクトに絡み、減損引当金を積み増すと予告したことが引き続き売り材料視されている。

非鉄やセメント、鉄鋼など素材関連株もさえない。中国アルミ(チャルコ:2600/HK)が1.9%安、江西銅業(358/HK)が1.7%安、安徽海螺セメント(安徽セメント:914/HK)が2.0%安、中国建材(3323/HK)が1.6%安、鞍鋼(347/HK)が3.0%安、馬鞍山鋼鉄(323/HK)が2.6%安とそろって続落した。

【亜州IR】

《SY》

 提供:フィスコ

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