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【市況】東京株式(大引け)=210円高、4日ぶり反発も商い低調

日経平均 日足チャート 「株探」多機能チャートより
 10日の東京株式市場は円安や原油高を好感、売り物薄のなか主力輸出株中心に買いが優勢となった。

 大引けの日経平均株価は前日比210円15銭高の1万6852円35銭と4日ぶり反発。東証1部の売買高概算は19億8326万株、売買代金概算は2兆431億3000万円。値上がり銘柄数は1680、対して値下がり銘柄数は198、変わらずは65銘柄だった。売買代金は2兆円台をかろうじてキープしたものの、2月22日の2兆581億円を下回り、今年最低となった。

 きょうの東京市場はリスク選好ムードのなか終始買いが優勢だった。前日の欧米株市場が総じて堅調だったことに加え、WTI原油価格が今年に入って初めて38ドル台に乗せ、為替も円安方向に振れるなど安心材料が揃った。自動車や電機などの輸出主力株が円安好感で素直に買われ、高浜原発停止に伴う影響を嫌気して売りが集中した電力株の下げを補った。1日を通じて売り圧力に乏しい地合いだったが、日本時間今晩に予定されるECB理事会の結果を見たいとの思惑も反映された。日経平均の上昇が一巡した後は様子見ムードも台頭し、後場中盤を過ぎると徐々に上値も重くなった。

 個別では、トヨタ自動車<7203>が活況裏に上昇、ソニー<6758>、小野薬品工業<4528>も物色人気を集めた。キーエンス<6861>が値を飛ばし、セブン&アイ・ホールディングス<3382>も買いを集めている。グリー<3632>、菱洋エレクトロ<8068>が大幅高、リンクアンドモチベーション<2170>も高い。

 半面、関西電力<9503>が急落したほか他の電力株も軒並み大幅安。マネーパートナーズグループ<8732>も続急落となった。VOYAGE GROUP<3688>、ザッパラス<3770>などの下げもきつい。シャープ<6753>、パイオニア<6773>も値を下げた。

出所:株式経済新聞(株式会社みんかぶ)

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