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【市況】9日の香港市場概況:ハンセン0.08%安と3日続落、資源株がさえない


9日の香港市場は値下がり。主要50銘柄で構成されるハンセン指数が前日比15.32ポイント(0.08%)安の19996.26ポイントと小幅ながら3日続落し、本土企業株で構成されるH株指数も63.74ポイント(0.75%)安の8441.48ポイントと続落した。売買代金は568億8800万香港ドル(8日の売買代金は626億4000万香港ドル)。

内外環境の不透明感が重し。昨夜の海外株や原油相場が軒並み下落したことで、投資家のセンチメントが悪化した。輸出入の低迷が2月の中国貿易統計で確認されたことも改めて不安視されている。もっとも、大きく売り込む動きはみられない。本土市場で上海総合指数が一時3%超の下落から1.3%安と下げ渋るなか、香港でも下げ幅を徐々に縮小した。

ハンセン指数の構成銘柄では、米菓・飲料メーカーの中国旺旺HD(151/HK)が4.8%安、中国政府系インベストメント会社の中信泰富(パシフィック:267/HK)が2.5%安、石油大手の中国海洋石油(CNOOC:883/HK)が2.5%安、天然ガス事業の昆侖能源(クンルン・エナジー:135/HK)が2.2%安と下げが目立った。中信泰富に関しては、同社がオーストラリアの鉄鉱石開発プロジェクトに絡み、減損引当金を積み増すと発表したことがネガティブ。業績を圧迫すると警戒された。

非鉄やセメント、鉄鋼など素材関連株も急落。洛陽モリブデン集団(チャイナ・モリブデン:3993/HK)が7.4%安、中国アルミ(チャルコ:2600/HK)が5.4%安、江西銅業(358/HK)が5.4%安、安徽海螺セメント(安徽コンチセメント:914/HK)が2.6%安、中国建材(3323/HK)が3.8%安、鞍鋼(347/HK)が5.7%安、馬鞍山鋼鉄(323/HK)が5.0%安と値を下げている。中央政府が供給過剰問題の対策に注力すると予告するなか、これら銘柄群は直近で物色が目立っていた。歩調を合わせる形で商品相場もこれまで急伸していたが、昨夜からは下落に転じている。

【亜州IR】

《SY》

 提供:フィスコ

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