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【市況】東京株式(前引け)=円高など嫌気して主力株中心に下値模索

 9日前引けの日経平均株価は前日比267円22銭安の1万6515円93銭と続落。前場の東証1部の売買高概算は11億386万株、売買代金概算は1兆659億円。値上がり銘柄数は191、対して値下がり銘柄数は1678、変わらずは71銘柄だった。

 きょう前場の東京株式市場は、前日の欧米株市場の下落や原油市況の反落、為替の円高進行などを受けて主力株を中心に終始売り優勢の地合いとなった。日経平均株価は1万6500円割れまで水準を切り下げ、取引時間中としては3月2日以来の安値圏に沈んでいる。中国2月の貿易統計を受けて世界経済減速に対する不安心理が再燃、全体リスク回避ムードにつながっている。週末のメジャーSQを控え仕掛け的な売りに対する警戒感も根強い。値下がり銘柄数は全体の86%強に達している。業種別騰落も情報通信を除きほぼ全面安となっている。

 個別ではソフトバンクグループ<9984>が軟調、マネーパートナーズグループ<8732>も大きく利食われた。ファナック<6954>が冴えず、三井住友フィナンシャルグループ<8316>などメガバンクも安い。クミアイ化学工業<4996>が急落、ポールトゥウィン・ピットクルーホールディングス<3657>、住友金属鉱山<5713>などの下げもきつい。半面、NTT<9432>が商いを集め高く、セブン&アイ・ホールディングス<3382>も上昇。アイロムグループ<2372>が値上がり率トップに買われ、新日本科学<2395>、ワコム<6727>も買いを集めた。

出所:株式経済新聞(株式会社みんかぶ)

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