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【市況】東京株式(大引け)=128円安、円高嫌気も後場下げ渋る

日経平均 日足チャート 「株探」多機能チャートより
 8日の東京株式市場は終始売り優勢の展開を強いられた。利益確定の売りがかさみ日経平均株価は一時300円を超える下げをみせたが、後場は下げ幅を縮めた。

 大引けの日経平均株価は前日比128円17銭安の1万6783円15銭と続落。東証1部の売買高概算は25億4633万株、売買代金概算は2兆5754億7000万円。値上がり銘柄数は380、対して値下がり銘柄数は1470、変わらずは93銘柄だった。

 きょうの東京市場は前日に続いて利益確定売りに押される展開。前日の米国株市場ではNYダウが5日続伸、原油市況も底入れの動きを強めたものの、外国為替市場で円高が進んだことや、遅れて始まる中国・上海株が開始早々に大きく下げたこともあってリスク回避ムードが強かった。10日にECB理事会を控えており、この結果を見極めたいとの思惑もあり、買い向かう動きも限定的だった。ただ、後場に入ると為替が円安方向に押し戻される展開となり、上海株も下げ渋ったことで、投資家の不安心理が後退した。先物を絡めて輸出株や不動産株などを中心に買い戻され、つれて日経平均も下げ幅を縮小する展開となった。

 個別では、三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>などメガバンクが軟調、小野薬品工業<4528>も売り優勢。サイバネットシステム<4312>、豊田合成<7282>、東芝<6502>などの下げも目立っている。安川電機<6506>が売られ、トクヤマ<4043>も値を下げた。

 半面、ソフトバンクグループ<9984>が堅調、マネーパートナーズグループ<8732>も後場切り返しストップ高。ハーツユナイテッドグループ<3676>も一時ストップ高。サンデンホールディングス<6444>、ダブル・スコープ<6619>なども大幅高に買われた。星光PMC<4963>、デンカ<4061>も物色人気。

出所:株式経済新聞(株式会社みんかぶ)

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