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【経済】中国:2月の外貨準備減少額が大幅に減少、資本流出圧力の緩和を示唆


中国人民銀行(中央銀行)が7日発表した統計で、外貨準備の減少額縮小が明らかになり、海外への資本流出圧力が緩和されている状況を示した。
2月末時点の外貨準備残高は3兆2023億米ドル。1月末に比べて258億7000万米ドルの減少で、残高は2011年12月以来の低い水準となったが、減少額は、過去最高を記録した昨年12月の1097億米ドル、1月の995億米ドルに比べると大幅に縮小した。
減少額縮小の要因としては、米ドル安の進行に加え、人民銀行が春節前に人民元を安定させる姿勢を強めたことで、ひとまず元レートの先安観測が後退し、資金流出の圧力が緩和されたことが挙げられる。
<外貨準備の減少の要因は「企業や個人の保有外貨圧縮」=人民銀副総裁>
他方、人民銀行の易綱・副総裁は6日の記者会見で、2015年に外貨準備高が約5000億米ドル減少したことについて、「企業や個人による米ドル建て債務の返済によるところが大きい」と指摘。また、米ドル建て指数が通年で9%上昇し、外貨準備のなかの米ドル建て以外の資産の目減りを促したことも、外貨準備減少の要因と説明している。

【亜州IR】

《ZN》

 提供:フィスコ

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