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【特集】ミルボン Research Memo(12):株主還元に積極的、配当性向40%前後の配当実績と株式分割の実施


■株主還元

ミルボン<4919>は株主に対する利益還元を経営の重要な課題と位置付け、内部留保の充実とのバランスを取りながら、業績に対応した配当を行ってきている。同社は、公約配当性向を定めてはいないが、過去の配当実績では、ここ数年は40%前後の配当性向となっている。

2015年12月期は中間配35円、期末配39円で年間配当を74円とした。前期比6円の増配だ。中間時点は期末配を35円と予想していたが、業績が順調に拡大したことを受けて期末配をさらに4円上乗せした。

2016年12月期について同社は前期比4円増配の78円(中間38円、期末40円)を予想している。同社はこれまで、期初時点においては配当予想を前期比横ばいで公表し、期が進んで業績の状況に応じて配当を上方修正するパターンを維持してきた。今回のような期初時点での増配予想というのは、同社にとっては異例のことであるが、今期業績予想の達成に自信があることの表れであるというのが弊社の理解だ。

同社はまた、株式分割にも積極的だ。1996年の株式店頭登録以来現在に至るまでの20年間で8回の株式分割を行ってきた。この結果公開当初の1,000株が現在では3,476株となり、その間は業績成長が伴ってきたため、結果的に、株主に対して大きなリターンをもたらすこととなった。同社は今後も、配当金と株式分割を組み合わせて、株主還元強化と個人投資家が投資しやすい環境づくりに注力していく方針だ。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 浅川 裕之)

《HN》

 提供:フィスコ

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