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【材料】トヨタが軟調、円高警戒で冴えない全体相場を象徴

 トヨタ自動車<7203>が軟調。世界株市場は総じて戻り局面にあり、東京市場でも輸出主力株に買い戻しの動きが表面化している。ただ、その代表格である自動車セクターは相対的に戻り足が鈍い。日経平均株価は前週に5日・25日移動平均線のゴールデンクロスを示現したが、自動車メーカーや自動車部品メーカーなど70銘柄弱で構成される「輸送用機器」指数は現時点で両移動平均線のゴールデンクロスは達成されていない。

 その象徴となっているのが東証1部時価総額トップのトヨタの値動きだ。前週後半に3日続伸し6000円台値固めの動きに入ったようにもみえるが、きょうは利益確定の売りに押されている。為替が1ドル=113円台後半の推移と依然として円高警戒ムードが強いことがその背景にある。国内および外資系証券会社の同社株に対する投資判断も2月下旬以降、現状維持もしくは目標株価の引き下げの動きが目立っており、これも買い方の気勢を削ぐ要因となっているようだ。

出所:株式経済新聞(株式会社みんかぶ)

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