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【市況】4日の香港市場概況:ハンセン1.2%高と反発、内外の好材料が支え


4日の香港市場は値上がり。主要50銘柄で構成されるハンセン指数が前日比234.94ポイント(1.18%)高の20176.70ポイントと反発し、本土企業株で構成されるH株指数が166.90ポイント(1.99%)高の8557.69ポイントと4日続伸した。売買代金は793億9900万香港ドル(3日の売買代金は717億1600万香港ドル)。

内外の好材料が支え。原油相場の持ち直しなどを好感し、昨夜のNY市場が続伸した流れを継いだ。中国の政策期待も追い風。全国政治協商会議(政協、国政助言機関)が3日(日本時間午後4時)開幕したことや、全国人民代表大会(全人代、国会に相当)が5日から開催されることが支援材料だ。指数は上げ幅を徐々に広げている。

ハンセン指数の構成銘柄では、不動産デベロッパー香港大手の長江実業地産(1113/HK)が5.3%高、香港大手商社の利豊(リー&フン:494/HK)が5.1%高、石油大手の中国海洋石油(CNOOC:883/HK)が3.9%高、生命保険事業で中国最大手の中国人寿保険(チャイナライフ:2628/HK)が3.8%高と上げが目立っている。時価総額上位の本土系金融株なども買われた。

素材関連株も物色される。鉄鋼メーカーの鞍鋼(347/HK)が6.1%高、同じく鉄鋼の馬鞍山鋼鉄(323/HK)が2.7%高、セメント中国大手の安徽海螺水泥(安徽コンチセメント:914/HK)が7.5%高、銅生産で中国最大手の江西銅業(358/HK)が6.2%高、ニッケル大手の新疆新シン鉱業(3833/HK)が5.5%高、石炭生産で国内2位の中国中煤能源(チャイナ・コール・エナジー:1898/HK)が5.1%高と値を上げた。第13次5カ年計画(2016年~20年)が正式決定される全人代では、「生産過剰問題の対策」などが焦点になるとみられている。これら業種の構造改革が進むと期待された。

エコ発電関連の銘柄群も急伸。新エネルギー発電の華電福新能源(816/HK)が13.7%高、風力発電で中国最大手の龍源電力集団(916/HK)が10.9%高、風力発電プラント大手の新疆金風科技(2208/HK)が6.0%高、風力発電用ギア大手の中国高速伝動設備集団(中国高伝:658/HK)が2.3%高、太陽光発電用シリコンインゴット生産の陽光能源HD(757/HK)が4.5%高と買い進まれた。国家エネルギー局がこのほど、発電に占める再生可能エネルギーの割合について、目標必達を示したことが手がかりとなっている。

【亜州IR】

《SY》

 提供:フィスコ

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