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【通貨】今日の為替市場ポイント:ドル・円は主に113円台で推移か、米2月雇用統計の改善期待でドルは下げ渋る見込み


3日のドル・円は、東京市場では113円41銭から114円27銭まで上昇。欧米市場でドルは一時113円30銭まで反落し、113円68銭で取引を終えた。

本日4日のドル・円は主に113円台で推移か。2月の米雇用統計の発表を待つ状況だが、ある程度の改善が期待されており、ドルは113円台前半で下げ渋る見込み。

4日発表される2月の米非農業部門雇用者数は前月比+19.5万人程度と予想されているが、市場予想と一致、または上回った場合、今年の早い時期に追加利上げが実施されるとの見方が広がり、ドル買いが優勢になると予想されている。ただし、3月利上げについては、非農業部門雇用者数の大幅な増加(25万人程度の増加)や失業率の低下などの条件が揃わないと実施は困難との見方が多い。

市場関係者は平均時給の動向も注目している。伸び率が1月実績の前月比+0.5%と同水準であれば、追加利上げ観測は後退せず、非農業部門雇用者数が市場予想を多少下回ってもドルは底堅い動きを続ける可能性があると市場は想定している。

なお、2月の米雇用統計が市場予想を下回る内容だった場合、追加利上げは早くても6月以降になるとの見方が多いようだが、米国株式が反応薄だった場合、リスク回避的なドル売りが大きく広がる可能性は低いとの声が聞かれている。

《SY》

 提供:フィスコ

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