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【市況】<マ-ケット日報> 2016年3月3日

 3日の市場は日経平均が3日続伸。終値は前日比213円高の1万6960円で、先月8日以来、約1カ月ぶりの水準まで回復してきた。日経平均の3日続伸は今年初。前日の米株続伸や円安の動きを受け、昨日に急伸した反動売りをこなして底堅く推移した。特に金融株の大幅上昇が投資家心理を明るくさせたようで、危機モードから脱した雰囲気が全体に広がりつつある。一部で実需も入り出して東証1部の出来高は昨日以上に増加している。

 昨日の米国市場は雇用関連指標の改善を受けてダウ平均が小幅続伸した。序盤は原油相場の下げや前日に急伸した影響もあって100ドル近い下げとなったが、原油相場が切り返すのと同時にダウ平均もプラス圏へ浮上。下値には雇用指標を好感した押し目買いが入り終盤はしっかりとした展開となった。一時あった米経済への過度な懸念は後退し、リスクマネーが着々と下値を拾う動きに転じている。さて、本日の東京市場は序盤こそ昨日の反動売りで下げたものの、売りが途切れるとすぐに買いが優勢となり、日経平均は戻り売りをこなしながらじわじわと上げ幅を広げて行く展開となった。欧州で銀行株が大幅上昇した流れから東京でもメガバンク株中心に大口買いが入り市場の雰囲気はガラリと好転。アジア株が堅調に推移したことも支えとなってコンスタントに買いが入り続け、日経平均はこの日のほぼ高値で取引を終えた。明日は1万7000円台にチャレンジする流れとなりそうだが、週末と米雇用統計発表直前とあって動きは鈍くなるかもしれない。(ストック・データバンク 編集部)

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