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【市況】2日の香港市場概況:ハンセン指数は3.1%高と大幅続伸、内外環境改善で投資意欲高まる


2日の香港市場は大幅に値上がり。主要50銘柄で構成されるハンセン指数が前日比596.03ポイント(3.07%)高の20003.49ポイント、本土企業株で構成されるH株指数が305.80ポイント(3.79%)高の8374.09ポイントとそろって続伸した。ハンセンは1月8日以来、約2カ月ぶりに心理的節目の20000ポイントを回復している。売買代金は926億8700万香港ドルに拡大した(1日の売買代金は669億4900万香港ドル)。

内外環境の改善で投資マインドが上向く。原油相場の持ち直し基調が強まるなか(WTI原油先物は1.93%高の34.40ドルで終了)、昨夜の欧米株が軒並み上昇した流れを継いだ。中国の政策期待も強まる。全国政治協商会議(国政助言機関)が3日、全国人民代表大会(全人代、国会に相当)が5日にそれぞれ開幕することが材料視された。

ハンセン指数の構成銘柄は全面高。なかでも、華潤ビールHD(291/HK)が18.2%高と急伸している。同社が2日、英SABミラーとの中国合弁事業を解消し、国内最大手の雪花ビールを完全買収すると発表したことが材料視された。華潤ビールは今回、雪花ビール株49%を買い取る方針。取得額は16億米ドル(約1820億円)に設定した。

生産過剰問題を抱える石炭やセメント、鉄鋼などの銘柄も急伸。エン州煤業(1171/HK)が8.7%高、中国神華能源(1088/HK)が6.5%高、安徽海螺水泥(914/HK)が10.6%高、中国中材(1893/HK)が9.2%高、馬鞍山鋼鉄(323/HK)が6.3%高、鞍鋼(347/HK)が5.7%高で引けた。産業改革が進展するとの期待感が強まった。

本土系の不動産株も買われる。首創置業(2868/HK)が11.4%高、華潤置地(1109/HK)が6.6%高、万科企業(2202/HK)が5.8%高、中国海外発展(688/HK)が3.8%高と値を上げた。

【亜州IR】

《SY》

 提供:フィスコ

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