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【経済】2月ISM製造業景況指数の改善をどう評価するか?


 1日発表の2月ISM製造業景況指数49.5に改善し、市場予想の48.5を大きく上回った。項目別では、支払い(仕入れ)価格、雇用指数、生産指数は1月実績を上回った。新規受注は1月と同水準だった。輸出指数は1月実績をやや下回った。

 製造業の景況感は改善しつつあるようだが、雇用と輸出については良好であるとは言えない状況が続いている。3日発表の2月ISM非製造業景況指数は1月実績の53.5をやや下回ると予想されている。好不調の節目となる50を上回る見込みだが、4カ月連続で低下する可能性が高い。

 市場関係者の間からは、米製造業・非製造業の景況感が急速に改善する見込みはなく、利上げを継続した場合、雇用や輸出が持ち直すことは難しくなるとの声が聞かれている。本日2日と4日に発表される米雇用関連指標が予想を大きく上回る強い数字でない場合、3月利上げ観測が台頭することはないとみられている。
《MK》

 提供:フィスコ

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