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【市況】華潤ビールが22%高、雪花ビールの完全子会社化で


2日の香港マーケットでは、中国大手の華潤ビールHD(291/HK)が急騰。前日比21.91%高の15.58香港ドルで前場の取引を終了した。
合弁会社の子会社化を材料視する。同社は2日、合弁会社の華潤雪花ビールについて、華潤ビールが株式49%を買い取り、完全子会社化すると発表。取得価格は16億米ドル(約1820億円)に設定された。英SABミラーとの中国合弁事業が解消されることになる。
華潤ビールは今回、SABミラー買収を予定しているアンハイザー・ブッシュ・インベブ(ABI)と合意に達した。雪花ビール株の取得に際しては、ABIによるSABミラーの買収完了が前提条件となる。
雪花ビールを完全子会社化することで、華潤ビールは中国での事業戦略をより効果的に展開できる見込みという。また、世界最大のビール市場である中国で、トップシェアを握る雪花ビールを完全に傘下に収めることは、会社だけでなく株主にとっても利益をもたらすと強調した。なお、雪花ビールの2014年税引き後利益は15億1300万香港ドル、純資産価値は272億5500万香港ドルだった。
中国のビール市場では、雪花ビールが9年連続で国内シェアトップの座を維持。華潤ビールがこれ以前に発表した資料によれば、14年のシェアは23.2%だった。これに青島ビール(168/HK)の18.4%、ABIの14.0%、燕京ビールの10.7%、カールスバーグの4.6%が続く。

【亜州IR】

《ZN》

 提供:フィスコ

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