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【市況】1日の香港市場概況:ハンセン1.6%高と反発、エネルギー関連の上げ目立つ


1日の香港市場は値上がり。主要50銘柄で構成されるハンセン指数が前日比295.53ポイント(1.55%)高の19407.46ポイント、本土企業株で構成されるH株指数が151.95ポイント(1.92%)高の8068.29ポイントとそろって反発した。売買代金は669億4900万香港ドル(2月29日の売買代金は640億1700万香港ドル)。

中国の追加緩和が追い風。中国人民銀行(中央銀行)が3月1日から預金準備率を0.5%引き下げたことが材料視された。人民銀が朝方、人民元の対米ドル基準値を6日ぶりに元高方向に設定したこともポジティブ。追加緩和は元安要因となるため、元相場が安定すると期待されている。官民で公表された2月の中国製造業PMIがそろって下振れるなか、買いの勢いが弱まる場面がみられたものの、本土株高をにらみながら引けにかけて上げ幅を広げた。

ハンセン指数の構成銘柄では、エネルギー関連株の上げが目立つ。天然ガス事業の昆侖能源(クンルン・エナジー:135/HK)が5.4%高、石油・化学大手の中国石油化工(サイノペック:386/HK)が4.9%高、石油大手の中国海洋石油(CNOOC:883/HK)が4.1%高、石炭最大手の中国神華能源(1088/HK)が3.5%高で引けた。WTI原油先物が時間外取引で急伸し、ここのところ上値抵抗として意識されていた34ドルを突破したことなどが材料視されている。

ゼネコンや素材、建機などインフラ関連株も急伸。中国交通建設(1800/HK)が4.3%高、中国中鉄(390/HK)が3.9%高、中国鉄建(1186/HK)が3.3%高、安徽海螺セメント(安徽コンチセメント:914/HK)が7.4%高、中国建材(3323/HK)が6.4%高、鞍鋼(アンガン・スチール:347/HK)が11.0%高、中聯重科(1157/HK)が5.6%高と買い進まれた。

【亜州IR】

《SY》

 提供:フィスコ

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