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【特集】健康CP Research Memo(12):2017年3月期は売上高1,000億円、営業利益100億円に期待


■業績動向

(3) 2017年3月期の業績の考え方

2017年3月期の正式な業績予想の公表はまだ先ではあるが、COMMIT2020の中間目標として掲げる売上高1,000億円、営業利益100億円を業績予想として掲げてくる可能性が高いと弊社では考えている。

これを前提考えた場合、売上高、営業利益ともに達成可能性は十分あるというのが弊社の結論だ。売上高は2016年3月期から400億円以上伸ばす必要がある。この400億円の内訳について弊社では、RIZAP事業で100億円、通販・新規事業・子会社等で合わせて100億円、M&Aで200億円とのイメージで考えている。RIZAP事業は2016年3月期の推定200億円弱から300億円に拡大することを予想している。会員増加に加え、物販の増加やストック型収入増加などにより、100億円超の増収は十分現実的な目標だと考えている。そして、この増収分の100億円の売上から得られる利益は、一段と大きくなる(すなわち利益率が高い)ものと期待される。

新規事業の中ではRIZAP GOLFが大きな注目点ではあるが、それ以外にも通販における越境EC(海外からの直接注文)の拡大、子会社群(アパレル、エンターテイメントなど)の収益改善などが期待でき、これらを積み上げれば、特に利益面での増益貢献度は10億円を超えてくるものと弊社では考えている。

M&Aは事の性質上、不確実性が高い。健康コーポレーション<2928>は積極的にM&Aを行ってきたが、買収価格については厳格な判断基準を堅持している。それがこれまでの買収案件で含み益を積み上げることにつながっている。今後もその姿勢は変わらないと見られるため、場合によってはM&Aによる増収200億円が達成されない可能性はある。しかしそれは、むしろプラスに評価すべきであると弊社では考えている。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 浅川 裕之)

《HN》

 提供:フィスコ

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