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【特集】健康CP Research Memo(7):100の医療機関との連携によりRIZAPへの送客を進める


■RIZAP連携ビジネス

(2)医療との連携

RIZAPの自己成長性の重要な要素に、医療機関連携がある。健康コーポレーション<2928>がこれまで掲げてきた医療機関連携の内容は、2016年3月期中に100の医療機関との連携を進め、医療機関からRIZAPへの送客を推進するというものであった。

これまでの進捗状況は、提携医療機関数は目標とする100機関との提携がほぼ見えてきているようだ。一方、提携医療機関からの送客数は同社の期待値を下回っていると見られる。その詳しい理由はわからないが、RIZAPのプログラム内容が、“ハード過ぎる”というイメージを持たれているのも大きな理由と考えられる。

こうした状況にあって、同社と医療機関の連携は着実に進化・深耕を遂げている。メタボリックシンドローム、生活習慣病、シニア向け、などのテーマを絞った形での最適プログラムの開発に取り組んでおり、一部では実用に供されている。

今後注目される動きとしては大学や研究機関と連携した臨床研究だ。既に始まっているものとしては東海大学との脂肪燃焼効果に関する研究や、筑波大学とのRIZAPプログラムが持つメンタル改善効果についての研究などがある。今後計画しているものとしては、血中ホルモン・代謝物の解析やシニア向けプランの効果に関する研究などがある。こうした、より医療領域に近い分野での研究開発は、RIZAPへの信頼性を高め、ひいては利用者増加を図る上で、極めて重要な役割を果たすものと期待される。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 浅川 裕之)

《HN》

 提供:フィスコ

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