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【市況】東京株式(大引け)=58円高、方向感定まらず中小型株人気

日経平均 日足チャート 「株探」多機能チャートより
 1日の東京株式市場は、売り買い交錯のなか前日終値を挟み不安定な値動きが続いた。商いに盛り上がりを欠き、物色対象も個人投資家を中心とした短期資金主導の色彩が強かった。

 大引けの日経平均株価は前日比58円75銭高の1万6085円51銭と反発。東証1部の売買高概算は22億2463万株、売買代金概算は2兆1481億2000万円。値上がり銘柄数は980、対して値下がり銘柄数は838、変わらずは124銘柄だった。

 名実ともに3月相場入りとなったきょうの東京株式市場は、主力株の方向性が定まらず、日経平均は前日比プラス圏とマイナス圏の挟間を往来する展開となったが、後場終盤に買い戻しの動きが出てプラス圏で着地した。中国人民銀行が追加緩和を決定したことで中国景気減速に対する過度な不安は後退したものの、為替が円高傾向に振れたことで警戒感が根強い。米景気の先行き不透明感が意識されるなか、前日の米国株市場でNYダウが続落したことも、買いを手控える動きにつながった。一方、個別の物色テーマを背景に、値動きの軽い中小型材料株には投機資金の流入が顕著にみられ、大幅高に買われるものも少なくなかった。

 個別では、小野薬品工業<4528>が買われ、塩野義製薬<4507>も上昇、日東電工<6988>も高いenish<3667>、マネーパートナーズグループ<8732>が値幅制限いっぱいに買われたほか、サニックス<4651>も商いを伴い急伸。TAC<4319>、MonotaRO<3064>なども値を飛ばした。

 半面、NEC<6701>が大幅安、任天堂<7974>、キーエンス<6861>も売られた。SBSホールディングス<2384>が急落、安川電機<6506>、トプコン<7732>の下げも目立った。関東電化工業<4047>、エイチ・アイ・エス<9603>も値を下げた。

出所:株式経済新聞(株式会社みんかぶ)

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