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【特集】モバファク Research Memo(11):位置ゲームの拡大により成長が加速


■モバイルファクトリー<3912>の過去の業績動向

2001年10月の会社設立以降、業績は着信メロディを中心としたコンテンツサービス事業を基幹事業として安定的に成長、事業基盤を確立してきたが、2011年に参入した位置ゲームが本格的に業績に寄与し始めた2012年12月期以降は、売上高、営業利益ともに本格的な成長がスタート。特に、フジテレビジョンと業務提携し、「駅メモ!」をリリースした2014年12月期から成長が一段と加速する傾向にある。

上場直前期である2014年12月期単独業績は、売上高が前期比0.9%減の1,540百万円にとどまったものの、営業利益は同52.0%増の211百万円と大幅増益を記録した。

位置ゲームは「駅メモ!」のリリースにより拡大(前期比22百万円増)したものの、売上高が横ばいにとどまり、成長が鈍化したように見えるのは、スマートノベル(同27百万円減)とその他(同11百万円減)が減少したことが主要因。スマートノベルが減少したのは、Webアプリで既存タイトルの落ち込みを新作でカバーできなかったことに加えて、ネイティブアプリの新作タイトルが不調であったため。一方、その他の落ち込みは2013年まで手掛けていたRPG(ロールプレイングゲーム)を大幅に縮小したことによる。

にもかかわらず、大幅増益となったのは、サーバー費用や外注費の減少で売上総利益が増加したこと、およびコンテンツサービスを中心に回収期間を考慮した広告出稿の適正化を行ったことにより広告宣伝費が減少(同49百万円減)したことに加えて、2012年からスマートノベルが好調に推移したことを受けて、2013年に同分野の人員強化を行った反動により採用コストが減少(同12百万円減)したことなどから販管費が前期比で66百万円減少したことが主要因。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 森本 展正)

《HN》

 提供:フィスコ

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