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【市況】概況からBRICsを知ろう~上海総合指数は大幅に値下がり、元安進行で投資家のセンチメントが冷え込む


【ブラジル】ボベスパ指数 42793.86 +2.89%
29日のブラジル株式市場は反発。主要指標のボベスパ指数は前日比1200.78ポイント高(+2.89%)の42793.86で取引を終えた。41599.44から43052.61まで上昇した。指数構成銘柄での値上がりは59、値下がりは2、変わらず0であった。

中国人民銀行が預金準備率の0.5%引き下げを発表。中国が早期に景気刺激に動いたことが好感され、需要増期待から鉱物資源銘柄が株高となり、ボベスパ指数の上昇をけん引した。ブラジル中銀が発表した週次エコノミスト調査で、2016年の経済成長率見通しは-3.45%(前回-3.40%)に悪化したが、2017年が前回と同じ+0.50%となり、縮小の見方は一服した。

【ロシア】MICEX指数 1840.17 +1.29%
29日のロシア株式市場は続伸。主要指標のMICEX指数は、前日比23.44ポイント高(+1.29%)の1840.17で取引を終了した。1798.51から1841.52まで上昇した。

サウジアラビアが原油相場の安定を目指して、主要産油国との連携を継続する旨表明したことや、中国人民銀行が預金準備率の引き下げを発表したことを受けて、ブレント原油先物が36ドル台まで上昇。前週末に続いてロシア株を押し上げる展開になった。

【インド】SENSEX指数  23002.00 -0.66%
29日のインドSENSEX指数は反落。前日比152.30ポイント安(-0.66%)の23002.00、ナショナル証券取引所の主要50社株価指数ニフティは同42.70ポイント安(-0.61%)の6987.05で取引を終えた。

中盤に下げ幅を拡大させる場面もあったが、その後は前日の終値近辺まで回復した。中国本土市場の大幅下落が警戒された。国内では、国家予算がまもなく発表されるほか、翌3月1日は2月の日経インド製造業購買担当者指数(PMI)が発表されるため、積極的な買いは手控えられた。

【中国本土】上海総合指数 2687.98 -2.86%
29日の上海総合指数は大幅に値下がり。主要指標の上海総合指数は前日比79.23ポイント安(-2.86%)の2687.98ポイントと反落した。約1カ月ぶりの安値水準に低迷。一時は4.63%安の2638.96ポイントと下げ、年初来の安値に接近した(1月27日の2638.30ポイント)。

元安進行で投資家のセンチメントが冷え込む。中国人民銀行(中央銀行)が29日、人民元の対米ドル基準値を5日連続で元安方向に設定したことなどが嫌気されている。中国外国為替市場でも元安が進んだことで、域内からの資金流出が警戒された。先週25日に6%急落したため、個人の投資意欲が削がれたとの見方もある。ベンチャー企業が多い深セン創業板指数も6.69%安と急落した。

《CS》

 提供:フィスコ

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