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【通貨】今日の為替市場ポイント:ドル・円は112円台で推移か、中国株の動向を注視する展開


2月29日のドル・円は、東京市場では113円99銭から112円77銭まで下落。欧米市場でドルは113円26銭まで戻したが、112円66銭まで反落し、112円69銭で取引を終えた。

本日3月1日のドル・円は112円台で推移か。米国株安を意識してドルの上値は重くなる可能性がある。ただし、中国株が反発した場合、リスク回避的な円買いはやや縮小するとみられる。

2月29日の欧米市場では、中国人民銀行による預金準備率引き下げを受けてNY原油先物は強い動きを見せたものの、米国株は取引終了時点にかけて売られる展開となった。先週開かれた20カ国・地域(G20)財務相・中央銀行総裁会議における合意事項に対する市場関係者の評価はまちまちとの声が聞かれている。

金融市場の安定化は世界経済の持続的な成長に寄与するとみられているが、市場参加者の間では、新興国からの資金流出を規制するだけでは不十分であり、需要創出が必要との意見は多い。

ただし、中国が過剰債務の圧縮などの経済構造改革に着手し、米国が利上げを継続した場合、需要創出は難しくなる。日本や欧州(ユーロ圏)は金融緩和策への依存度を低下させるとは思えず、2016年の世界経済は予想以上に停滞する可能性は残されている。

《SY》

 提供:フィスコ

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