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【市況】<マ-ケット日報> 2016年2月29日

 週明けの市場は日経平均が3日ぶりに反落。終値は前週末比161円安の1万6026円だった。円安などを好感して一時は276円高(1万6464円)まで買われる場面があったものの、中国上海株の急落を受けてリスクオフの動きが最終的には勝ってしまった。一時114円に接近していた円相場も引け段階では112円台へ逆戻りしている。

 前週末の米国市場は原油相場の下落を受けてダウ平均が3日ぶりに反落した。2015年10-12月GDPが事前予想を上回ったことで一時100ドル近く上げる場面があったが、原油安と週末要因で利益確定売りに押されてしまった。一方、ハイテク株の多いナスダック指数は3日続伸するなど全体としては底堅い面も窺わせる。さて、米国の強めの景気指標による円安・ドル高を受け、本日の東京市場は大きく買いが先行する展開となった。日経平均は先週末高値に迫るなど今日こそ1万6500円台乗せかと思われたが、中国上海株の急落に遭い、敢え無く大台のカベにはじき返されてしまった。終盤は円高に振れたことも影響して日経平均は安値引け。週末のG20で具体策が示されなかったことから、売り方が再び仕掛けやすくなった面もあるようだ。チャート上では下降する25日移動平均線(1万6499円)に上値が抑えられる流れがずっと続いている。下降トレンドを打破するにはまずこの移動平均線をクリアすることが必須となろう。(ストック・データバンク 編集部)

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