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【特集】伊藤忠エネクス Research Memo(2):4事業部門すべてが増益を達成、各事業部門ともに収益力が向上


■2016年3月期第3四半期決算

伊藤忠エネクス<8133>の2016年3月期第3四半期決算は、売上高829,925百万円(前年同期比22.1%減)、売上収益555,791百万円(同23.4%減)、営業活動にかかる利益(以下、「営業利益」)11,520百万円(同19.5%増)、経常利益10,773百万円(同19.5%増)、当社株主に帰属する純利益(以下、「当期利益」)5,791百万円(同24.2%増)と、大幅減収ながらも2ケタ増益で着地した。

第3四半期予想を公表していないため厳密な比較はできないが、今第3四半期決算が第3四半期累計ベースで過去最高の利益となったことや、通期予想に対する進捗状況から判断すると、今第3四半期決算は計画を上回るペースで推移しているとみられる。

売上高が大幅減収となったのは、原油価格下落の影響が大きかった。原油価格は同社の4事業部門すべてにわたって、主要製品の販売価格に影響を与えるためだ。またエネルギートレード事業で非効率な取引を抑制したことも売上高を押し下げた。

一方、利益面では4事業部門すべてが前年同期比増益を達成し、全社ベースでは2ケタ増益を達成した。原油価格・CP低迷や暖冬という外部環境下において増益を達成した要因はそれぞれの事業部門で異なるが、一言で言えば各事業部門とも収益力が向上したということになろう。各事業部門の詳細は後で詳述する。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 浅川 裕之)

《HN》

 提供:フィスコ

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