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【市況】<マ-ケット日報> 2016年2月26日

 26日の市場は日経平均が続伸。終値は前日比48円高の1万6188円だった。米株高と円安を好感して取引時間中としては2月9日以来の高値をつける場面もあったが、買い一巡後は戻り売りに押され、一時330円もあった上げ幅を大きく縮めて引けている。週末ということや今日から始まるG20の結果を見極めたいとして買い方が慎重になっているようである。

 昨日の米国市場は原油相場の上昇を受けてダウ平均が大幅に続伸した。株価水準は1月6日以来1カ月半ぶりの高さ。欧州の株高や1月の耐久財受注の回復を好感した買いも入ったようだ。米国株はひと足先に回復基調を強めている。一方、東京市場は朝方こそ米株高や1ドル=113円台に入った円安を好感して大きく買いが先行したが、10時過ぎから円相場が再び上昇基調に戻ると株価も軟調な動きとなってしまった。一時332円高まで買われていた日経平均は大引けにわずか48円高となる安値引け。1万6000円台前半のレンジ上限を今日の勢いでも上抜くことはできなかった。今のところ米国は原油次第、日本は円相場次第という図式が明確で、この関係性は来週以降も続くことになりそうだ。今日から始まる上海でのG20は資本規制などが議題となる模様だが、実効性ある対策は不透明で株価上昇の起爆剤にはなりにくいだろう。(ストック・データバンク 編集部)

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