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【市況】24日の香港市場概況:ハンセン1.15%安と続落、内外環境の不透明感が重し


24日の香港市場は値下がり。主要50銘柄で構成されるハンセン指数が前日比222.33ポイント(1.15%)安の19192.45ポイント、本土企業株で構成されるH株指数が108.91ポイント(1.33%)安の8061.71ポイントとそろって続落した。売買代金は606億9800万香港ドル(23日の売買代金は587億3700万香港ドル)。

内外環境の不透明感が重し。原油相場の低迷長期化を警戒し、昨夜の欧米株が軒並み下落した軟調地合いを継いだ。中国人民銀行(中央銀行)が朝方、人民元の対米ドル基準値を前日に続き元安方向に設定したことも逆風。元安を背景に、域内の資金が流出すると懸念された。主要企業の決算発表が出始めるなか、業績動向を不安視した売りもみられる。

ハンセン指数の構成銘柄では、即席めん・飲料大手の康師傅HD(ティンイー:322/HK)が6.4%安、香港大手商社の利豊(リー&フン:494/HK)が3.1%安、石油大手の中国海洋石油(CNOOC:883/HK)が3.0%安と下げが目立った。康師傅に関しては、同社が通期業績の悪化見通しを明らかにしたことが引き続き売り材料。時価総額上位の金融株も軒並み下げている。

マカオのカジノ株も売られた。15年通期の6割減益を23日発表した澳門博彩HD(SJMホールディングス:880/HK)が9.8%安と急落。先週減益決算を明らかにした金沙中国(サンズ・チャイナ:1928/HK)も2.6%安と続落した。

本土系の自動車株も急落。華晨中国汽車HD(ブリリアンス・チャイナ:1114/HK)が4.7%、東風汽車集団(489/HK)が4.4%、吉利汽車HD(175/HK)が4.2%、長城汽車(2333/HK)が2.6%ずつ値を下げた。

【亜州IR】

《SY》

 提供:フィスコ

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