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【市況】16000円割れもソフトバンクグ効果もあって市場のムードは悪くない/ランチタイムコメント


 日経平均は続落。103.74円安の15948.31円(出来高概算10億9000万株)で前場の取引を終えた。23日の米国市場では原油安が嫌気され、NYダウは188ドル安となり、この流れからシカゴ日経225先物清算値は大阪比270円安の15830円だった。朝方はこれにさや寄せする格好からのギャップ・ダウンで始まると、その後も為替相場で円高に振れていることも嫌気され、一時300円近く下げる場面をみせた。

 ただし、週末にG20を控えていることから売り込みづらいほか、売り先行で始まったソフトバンクグ<9984>が2%を超える上昇となり日経平均を下支え。メガバンクもプラス圏を回復するなか、下げ幅を縮めてきている。東証1部の騰落銘柄は、値上がり数が1000を超えており、全体の過半数を占めている。規模別指数は小型株指数のみがプラスだった。

 日経平均は16000円を割り込んでの推移となっているが、ソフトバンクグ<9984>がプラス圏を回復し、その後上げ幅を広げてきていることは、投資家のセンチメント改善につながろう。SOSEI<4565>もプラス圏を回復しているほか、マイネット<3928>、ジグソー<3914>など個人主体の売買も活発。Vテク<7717>が7%超の上昇となるなど、有機EL関連が堅調。
 また、金融庁が国内で初めて導入する仮想通貨の法規制案が報じられ、仮想通貨を「モノ」から「貨幣の機能」認定と伝えられたことを背景に、「ビットコイン」「ブロックチェーン」「フィンテック」といった物色もみられている。日経平均はこう着ではあるが、ソフトバンクグ効果もあり、市場のムードは悪くないだろう。(村瀬 智一)
《AK》

 提供:フィスコ

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