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【市況】23日の香港市場概況:ハンセン0.3%安と反落、石油株上昇で下げ渋り


23日の香港市場は値下がり。主要50銘柄で構成されるハンセン指数が前日比49.31ポイント(0.25%)安の19414.78ポイント、本土企業株で構成されるH株指数が50.75ポイント(0.62%)安の8170.62ポイントとそろって反落した。売買代金は587億3700万香港ドル(22日の売買代金は601億9700万香港ドル)。

全体として上値の重い展開。昨夜の欧米市場上昇を支えに買われる場面が散見されたものの、結局、マイナス圏で引けた。主要企業の決算発表が本格化するなか、業績に対する不安感がくすぶっている。この日の本土株が安く推移したことも重しだ。

ハンセン指数の構成銘柄では、即席めん・飲料大手の康師傅HD(ティンイー:322/HK)が6.3%安と急落。22日の引け後、2015年通期の純利益が前年比で35~40%減少するとの見通しを示したことが嫌気された。同業の中国旺旺HD(ウォント・ウォント・チャイナ・ホールデイングス:151/HK)も5.1%安で引けている。

本土系の保険株と証券株も安い。中国人民財産保険(2328/HK)が5.7%、中国太平洋保険集団(2601/HK)が2.4%、広発証券(1776/HK)が2.8%、華泰証券(HTSC:6886/HK)が2.4%ずつ値を下げている。直近では、本土株高のメリットを囃して買いが目立っていた。

半面、石油株はしっかり。中国海洋石油(CNOOC:883/HK)が1.6%、中国石油天然気(ペトロチャイナ:857/HK)が1.4%ずつ値を上げた。指数寄与度の大きい両銘柄が上昇したことで、全体相場の下げが緩やかになっている。

素材関連株株の物色も続く。鞍鋼(アンガン・スチール:347/HK)が7.1%高、馬鞍山鋼鉄(323/HK)が5.9%高、中国アルミ(チャルコ:2600/HK)が5.1%高とそろって続伸した。鉄鋼や石炭、非鉄など生産過剰問題を抱える5業種に対し、工業和信息化部(工業情報化部)が近く生産削減の目標を通達する??と伝えられたことが引き続き材料視されている。

【亜州IR】

《SY》

 提供:フィスコ

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