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【市況】<マ-ケット日報> 2016年2月23日

 23日の市場は日経平均が反落。終値は前日比59円安の1万6052円だった。序盤は米株高を受けて一時239円高と直近高値を超える場面があったが、円相場が1円近くも上昇したことで後場はマイナス圏へと落ちてしまった。米国株が上がっても円高で売られる図式が年初から増えており、株価回復もなかなか一筋縄では行かなくなっている。

 昨日の米国市場は原油高と欧州の株高を好感してダウ平均が3日ぶりに大幅反発。1万6500ドル台を超えて1月6日以来の水準まで回復してきた。NY原油先物(WTI)は32ドル台まで上昇。徐々にボトムアウト感が出始めている。一方、せっかくの米株高、原油高にもかかわらず、一時111円台まで進行した円高を嫌気して東京市場は反落してしまった。朝方は大幅高の米国株につれ高して日経平均が1万6300円台まで買い進まれたが、円相場が上昇ピッチを早めるとあっという間に値を消してしまい、後場は一転して100円を超える下げ相場となってしまった。時間外取引の原油先物が下落したことも影響したようだが、どうにも円高への警戒感が強く、円高トレンドに終点が見えないことには日本企業の収益懸念も消えないようである。日経平均は本日で3度目となる1万6300円台のカベに阻まれた格好。米国株、中国株、原油相場が落ち着いている今こそ上抜いて欲しいところだが、外国人の買いが戻ってこないとなかなか抜けないのが実情である。(ストック・データバンク 編集部)

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