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【特集】SDエンター Research Memo(9):2017年3月期は増収増益の可能性が高い


■業績見通し

(2) 2017年3月期業績の考え方

SDエンターテイメント<4650>の2017年3月期の業績は、前期比増収増益になってくる可能性が高いと弊社では考えている。事業部門別では、ボウリング事業は前期比で増収増益を維持してくると期待している。GAME事業は、2016年3月期中のスクラップアンドビルドの効果が通期寄与してくることで、前期比増収増益は十分可能と見ている。フィットネス事業は新プログラムの内容と本格展開の時期がポイントとなる。新プログラムがヒット商品となればフィットネス事業の収益急拡大も期待できるが、そうならない可能性も冷静に見ておく必要はある。新プログラム要因を抜いて考えた場合でも、人材強化やKPI改善運動などによる会員数増により、増収増益は十分可能であると弊社では見ている。

2017年3月期に最も明確な増益要因と期待されるのは、連結子会社2社だ。エムシーツーは通信事業とカウネット事業中核事業として安定した収益が見込まれる。2016年3月期が9ヶ月間の連結であったのに対して2017年3月期はフル寄与となるため、これだけで増益効果が期待できる。もう1つのフォーユーは、2016年3月期はリストラ損失などで、連結決算の足を引っ張った。2017年3月期は黒字化が期待されており、黒字額によっては前期比で数千万円の増益要因となる可能性がある。

2017年3月期の業績の具体的金額については会社予想を待たねばならない。仮に、2016年3月期の業績が現在の会社予想に対して未達となった場合には、2017年3月期の収益目標は2016年3月期の期初予想に再チャレンジとなってくると想定することが可能だろう。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 浅川 裕之)

《HN》

 提供:フィスコ

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