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【通貨】今日の為替市場ポイント:ドル・円は113円前後で推移か、欧米株高でリスク選好的なドル買い優勢に


22日のドル・円は、東京市場では112円43銭から113円05銭まで反発。欧米市場でドルは一時113円39銭まで買われたが、ユーロ、英ポンドに対する円買いが観測されており、ドル上昇は一服。結局112円93銭で引けた。

本日23日のドル・円は113円前後で下げ渋る展開か。欧米諸国の株高を意識してリスク選好的なドル買い・円売りがやや優勢となる見込み。

22日の欧米市場では、英国の欧州連合(EU)離脱に対する市場の警戒感が高まったことで主要通貨に対するポンド売りが優勢となった。ロンドン市長がEU離脱を支持したことから、6月23日に行われる国民投票でEU残留が否決される可能性は幾分高まったとみられている。

英国のEU離脱の是非について、キャメロン首相は当初から、英国が一定の権限をEUから取り戻したうえで国民投票を行い、EUに残留する狙いがあったとみられている。EU残留に向けた改革案で欧州連合と合意した直後に国民投票の実施日が発表されており、キャメロン首相は英国のEU残留に自信を持っているとの声が聞かれている。

英国がEUから離脱した場合、国際金融センターであるロンドンの地位低下は避けられないことやEU向けの輸出減少によって経済が停滞するリスクが増大することになるとみられている。現時点で金融市場は英国のEU離脱の可能性を十分織り込んでいないが、投票日までは予断を許さない状態が続くかもしれない。

《SY》

 提供:フィスコ

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