市場ニュース

戻る
 

【市況】<マ-ケット日報> 2016年2月22日

 週明けの市場は日経平均が反発。終値は前週末比143円高の1万6111円で、2日ぶりに1万6000円の大台を回復した。欧米の株安に円高という逆風下でマイナススタートとなったものの、中国株の上昇など先物主導で途中から切り返し、事前予想に反し1万6000円台で取引を終えた。値頃感ある中小型株に買いが入ったほか、売り方の買い戻しが先物などに入った模様。ただ、東証1部の出来高は20億株と今月最低を更新している。

 前週末の米国市場は原油相場の下落を受けてダウ平均が小幅続落した。WTI(NYの原油先物)が再び30ドルの大台を割り込んだことが買い手控えにつながった。ただ、一時130ドルほど下げていたダウ平均は週末のG20への期待から下げ幅を20ドルまで縮小。基調は比較的安定しつつある。さて、主要国では中国に次ぐ下落を年初から演じている東京市場だが、本日は米株安・円高(1ドル=112円台)にもかかわらず先物主導で反発する意外な上昇を見せた。中国上海株が2%上昇したことや、時間外取引の原油先物上昇が反転のきっかけとなった模様。東京市場でも週末26日からのG20に対するちょっとした期待感が支えとなった面もある。しかし、少ない出来高が示すように実需回復にはまだ遠い状態。1万5000円割れとなった直近安値から1週間が経過して戻りがまだこの程度では、局面が変わったとはいえないのだろう。買い方はまだ疑心暗鬼の中にある。(ストック・データバンク 編集部)

株探からのお知らせ

    日経平均